ストレス
■ストレスにもいろいろある
 現代社会はストレス社会といわれますが、ストレスにもいろいろあります。たとえば、物理的・化学的ストレスには暑さ・寒さ・騒音などがあり、生理的ストレスには過労や感染などがあります。また、私たちが影響を受けやすい社会的・心理的ストレスでは、人間関係、不平不満、失望や挫折感、老後の不安などが代表的です。ただし、ストレスは悪いものばかりではなく、適度のストレスが人間の生きる力に結びつくことも知っておきましょう。

■ストレスと免疫
 強いストレスを一定の期間受けつづけると、人間は心身ともにダウンします。たとえば私たちの体を守っている免疫では、リンパ球の1つ、NK細胞の活性が低下することがわかっています(図1、図2)。NK細胞はがんをやっつける細胞なので、ストレスがつづくとがんになりやすいのです。以前からストレスは数多くの病気の引き金になることが知られていましたが、最近ではこのように、ストレスによる免疫能の低下が注目されています。
図1 肉体的ストレスとNK細胞活性
図2 精神的ストレスとNK細胞活性

■何をストレスと感じるか
 何をストレスと感じるかは、性別・年代別で大きく異なります。たとえば男性では、成人のほぼ全世代を通じてストレスのトップは「仕事のこと」です。また、2位は20〜40代では「対人関係」ですが、50代になると「自分の健康・病気」になります。一方、女性でも各世代で「対人関係」「仕事のこと」が上位を占めますが、20代後半〜30代後半では「育児・出産、子どもの教育」がトップで、また30代からは「家族の健康・病気」を心配する人が増えてきます。立場のちがいがストレスの感じ方にも現れています。

■休む」と「養う」
 ストレスに負けないためには「適切な休養」「積極的休養」が大切です。「休養」には「休む」と「養う」の2つの意味があります。仕事の後や休日には体を休めることが大事ですが、趣味や旅行、スポーツ、家族との団らんや友人とのつきあいで「自分を養う」ことも大切です。これが積極的休養で、ストレス発散に役立ちます。表1に厚生省の「健康づくりのための休養指針」を示しましたので、参考にしてください。
表1 健康づくりのための休養指針
●積極的休養でストレスを発散する

(出典・人間ドックのほん第3編、わかりやすいストレスのはなしより)

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