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大腸の病気
■下血は大腸がんの可能性も
大腸の病気で一般的な症状は下痢、便秘、腹痛などです。こうした症状が2〜3日以上つづくときや発熱・嘔吐・腹部膨満などを伴うときには、早めに病院に行くべきです。また下血があったら、大腸がんや大腸の難病(潰瘍性大腸炎、クローン病)の可能性があるので、すぐに病院へ行ってください。出血部位によって便にゼリー状の血がついたり、便が黒くなったりします。痔の出血と間違えないことが大切です。便が細くなったときも要注意です。
■便潜血反応で大腸がんを早期発見
一般的な検査では、定期検診での便潜血反応が重要です。消化管内のごく微量の出血がわかるので、大腸がんの早期発見につながります。症状や便潜血反応から大腸がんや大腸の難病が疑われたら、直腸指診で大腸下部の様子を調べ、大腸の造影検査や大腸内視鏡検査などを行います。また大腸がんの場合には腫瘍マーカーも調べます。大腸の病気にはがんやポリープなど症状が出にくいものが多いので、人間ドック受診をお勧めします。
■早期がんは予後もよい
大腸の早期がんや大腸ポリープは内視鏡切除(図1)が可能で、予後も良好です。がんが進行した場合、化学療法や免疫療法を併用しながら手術しますが、進行度に応じて手術後の成績は悪くなります。大腸の難病では食事療法と薬物療法で症状を安定させることが大切です。ただし、病気が悪化したり合併症が出たときには手術も必要です。また、現代病ともいえる過敏性腸症候群の場合、まず規則正しい生活と食事で便通を整えてください。
図1 大腸がんの内視鏡治療
■大腸にやさしい食事とは
食生活の欧米化に合わせるように、わが国で大腸がんや大腸の難病が急増しています。大腸の病気の予防・治療では食事が非常に重要です。具体的には動物性脂肪を減らし、食物繊維をたくさん摂ってくださいす。精製度の低い穀物、野菜類、豆類、キノコ類、種実類は食物繊維が多く(図2)、がん予防効果の高いビタミンやミネラルも豊富です。また、大腸がんの予防には便通を整えることが大切ですが、上記の食生活は便秘予防にも役立ちます。
図2 食物繊維を多く含む食品
(出典・人間ドックのほん第2編、わかりやすい大腸のはなしより)
© 2001(株)日本病院共済会