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胆のう・膵臓の病気
■上腹部に猛烈な痛みが出る
上腹部に猛烈な痛みやさし込むような痛みが生じたら、胆石発作(胆管に胆石が詰まったときの発作)や急性膵炎を疑わなくてはなりません。ともに発熱を伴うことが多く、胆石発作では黄疸も出ます。急性膵炎が重症化したり胆管炎になったときは、一刻も早い治療が必要です。なお、胆石発作のあとや慢性膵炎では、白色の便や脂肪便が見られることがあります。一方、胆のうや膵臓の初期がんはほとんど症状がないので、発見はかなり困難です。
図1 胆石のできる場所
●上腹部の猛烈な痛みは胆石発作や急性膵炎を疑う
■血液・尿検査が有効
胆のうや膵臓の病気では、血液・尿検査がきわめて有効です。胆石症や胆管結石ではGOT、GPT、乳酸脱水素酵素(LDH)、γ−GTP、総ビリルビン、白血球数などを、膵臓の病気では膵酵素(アミラーゼ、リパーゼ、トリプシン)などを調べます。また、胆のうや膵臓の悪性腫瘍では腫瘍マーカー検査を行います。そのうえで、超音波検査、CT、MRIなどの画像診断や内視鏡検査、生検などを行い、診断を確定します。
■治療
胆石の治療には、薬物療法(胆石溶解薬療法)、内視鏡治療、腹腔鏡による胆のう摘出、外科的手術、衝撃波による結石の破壊(体外衝撃波結石破砕療法)などがあり、胆石の成分や大きさ、位置、患者さんの状態などによって治療法を選択します。急性膵炎、とくにアルコール性の場合には、絶食・絶飲と十分な輸液で膵臓を休め、薬物療法や痛みをとる処置をします。慢性膵炎も内科的治療が中心ですが、ときには手術が必要です。
■コレステロール、脂肪、アルコールは要注意
胆石発作は、食べすぎや脂肪の摂りすぎで起こりがちです。また、コレステロールは結石のもとになります。ですから、腹八分目で脂肪とコレステロールを減らし、たんぱく質と食物繊維を摂るようにします。アルコールも制限しましょう。慢性膵炎の場合、食事は脂肪を制限し、たんぱく質と糖質を中心にします。アルコールは禁止です。胆石や膵炎を予防するために、コレステロールや脂肪、アルコールを摂りすぎないようにしましょう。
(出典・人間ドックのほん第2編、わかりやすい胆のう・膵臓のはなしより)
© 2001(株)日本病院共済会