脳卒中
■脳血栓ではしばしば前触れの症状が出る
 脳卒中・脳血管障害には、症状が急激に出るものと比較的ゆるやかに出るものがあります。脳塞栓や脳内出血、くも膜下出血では、障害の場所や程度によって意識喪失・昏睡、猛烈な頭痛などが急激に現れますが、もっとも多い脳血栓の場合には、意識喪失・昏睡が生じる前に、物をとり落とす、ろれつが回らない、手足や口のまわりがしびれる、めまいがする、などの症状がしばしば見られます。この段階ですぐ病院に行くことが大切です。

■救急処置を知っておこう
 意識障害が強い場合には、救急車を呼んだあと、仰向けに寝かせて首の下に枕などを入れ、気道を確保します。吐くようであれば顔を横向きにし、吐いたものがのどに詰まらないようにしてください。救急病院では医師が呼吸・脈拍・血圧などの生命サインを確認し、脳浮腫をとる薬や血栓を溶かす薬、抗けいれん薬などを使って救命治療を行います。また、脳出血やくも膜下出血が疑われるときは、次項の検査を急いで行ったうえで緊急手術に踏み切ることがあります。
●吐くとき顔を横に向ける

食べ物を吐いたときも血を吐いたときも顔を横向きに寝かせることがたいせつです。

■発症時の様子を知ることも大切
 救急搬送された場合、家族や付き添いの方から発症時の様子などをくわしく聞き、持病の有無や家族歴、服用中の薬なども確認します。主要な検査はCTやMRIなどの画像診断で、出血や梗塞の部位、脳内の状態などを調べ、必要であれば脳血管撮影を行います。これと前後して血液検査、尿検査、心電図などの一般検査を実施します。

■リハビリは早めにはじめる
 脳卒中には後遺症が残ることが多いので、状態が安定したらできるだけ早くリハビリ(身体・言語の両面で)をはじめることが大切です。介護が必要になったら、介護保険の要介護認定を申請してください。脳卒中の主な危険因子は肥満、糖尿病、高コレステロール血症などです。動物性脂肪を控えめにし、適正なカロリー摂取とバランスのよい栄養を心がけなければなりません。飲みすぎや喫煙も危険因子なので、節酒・禁煙が大切です。

(出典・人間ドックのほん第1編、脳卒中の予防と治療より)

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