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■こわい狭心症と心筋梗塞
成人の心臓病でこわいのは狭心症と心筋梗塞です。典型的な狭心症では、運動の最中や興奮したときなどに胸部ににぶい痛みや締めつけるような痛み、不快感を生じ、しばらく休むとよくなります。一般に前胸部の中央かやや上部が痛みますが、ときには肩や腕、あごなどが痛むこともあります(図1)。心筋梗塞の痛みは狭心症よりも強く、時間も長く、死の不安に襲われます。ときには危険な不整脈も現れ、ショック状態になります。
図1 狭心症の痛みを感じるところ
■狭心症では心電図検査が重要
狭心症の診断には心電図検査が重要です。自転車エルゴメーターやトレッドミルなどで運動をしながら心電図をとる負荷心電図が一般的です。心筋梗塞が疑われるときは冠状動脈(心臓を栄養する血管)の状態を見るために、動脈を通して心臓に細い管(カテーテル)を送り込み、造影剤を流してX線撮影します(心臓血管造影)。このほか、病気によっては心臓の超音波検査、ラジオアイソトープ検査、肺機能検査、心筋の生検なども行います。
■心筋梗塞はまず救命を図る
心筋梗塞の発作が起きた場合、患者さんを絶対に動かさず、痛みが少しでも軽くなる姿勢をとらせて救急車を呼びます。病院では集中治療室で詰まった冠状動脈を広げる治療を行い、まず救命を図ります。急性期が過ぎたあと、必要であればバイパス手術などを実施します。一方、狭心症の場合、検査でこの病気とわかったら、薬(ニトログリセリン)で発作に対応しながら、専門医の指導の下にセルフケアと治療に取り組んでください。
●痛みが少しでも軽くなる姿勢に
■心臓病の予防は生活習慣病予防から
心筋梗塞の4大危険因子は、高脂血症(高コレステロール血症)、高血圧、喫煙、糖尿病です。病気の予防、病後のケア、再発防止のためには、食事療法で生活習慣病を予防・改善することが大切です。食塩と動物性脂肪の摂取を減らし、肥りすぎの人は食べすぎ、飲みすぎをやめて肥満を解消してください。さらに、禁煙と適度な運動が欠かせません。高尿酸血症も心臓病の危険因子なので、尿酸値のコントロールが重要です。
(出典・人間ドックのほん第1編、心臓病の予防と治療より)
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